草田男「祖母恋し正月の海帆掛船」

祖母恋し正月の海帆掛船(ほかけぶね)


中村草田男(1901-1983)、昭和18年(1943)の句。亡き祖母が恋しいとの想い……。眼前の光景ではなく、追憶のイメージであろう、海に浮かぶ一艘の帆かけ船。正月、作者の心には祖母が恋しいという想いと海に浮かぶ帆かけ船のイメージとがゆらめいている。駘蕩とした雰囲気の句であるが、詠み込まれている作者の思いは深い。帆かけ船が浮かぶとイメージされたこの海は故郷の海、草田男はここで故郷伊予の明るく穏やかな海を想い起こしているのであろう。

【典拠文献】
『中村草田男全集2』みすず書房 1989年8月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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