虚子「手で顔を撫づれば鼻の冷たさよ」

手で顔を撫づれば鼻の冷たさよ


高浜虚子、昭和24年(1949)12月23日作の句。滑稽感のあるとぼけた味わいの句である。同日には「揺らげる歯そのまゝ大事雑煮食ふ」という、これまた滑稽感のある句を作っている。虚子にはこうした作例の句が多い。「先生が瓜盗人(うりぬすびと)でおはせしか」「マスクして我と汝でありしかな」「落花生(らっかせい)喰ひつゝ読むや罪と罰」「蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな」「耄碌(もうろく)と人に言はせて老の春」などなど。こういう句を読むと、虚子という人は伊予の方言にいうところの「よもだ」ではないかと思えてくる。

【典拠文献・参考文献】
『虚子五句集(下)』岩波文庫 1996年10月
山本健吉『定本現代俳句』角川選書 1998年4月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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