服部嵐雪「梅一輪」の句

梅一輪一りんほどのあたゝかさ


服部嵐雪(1654-1707)の句。この句は「梅の花が一輪また一輪と咲くにつれて春の暖かさが増してくる」と一般に解されているが、原意はそうした春のおもむきを詠んだものではないらしい。句の前書きには「寒梅」とあるので、これは冬の句(「梅」は春の季語だが、「寒梅」は冬の季語。冬のうちから咲き出す梅が「寒梅」)。したがって、句意は「梅が一輪だけ咲いている。まだ一輪だけだけれども、もうその一輪だけの暖かさは感じさせてくれる」ということになるらしい。春の到来を予感させる晩冬のおもむき、それを詠んだのが掲句ということになる。句の作者、服部嵐雪は松尾芭蕉の弟子。宝井其角と並ぶ蕉門の双璧である。

【参考文献】
大岡信『百人百句』講談社 2001年1月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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