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「お前とあしの子規 真之」

梅が香やおまへとあしの子規真之


酒井黙禅の句。この場合の「真之」は「しんし」と読む。「おまへとあしの」については、秋山好古の公式の伝記中の次のような記述が参考になる。

松山では大人も子供も、友人同士の間では、相手を「お前」と呼び、自分を「あし」と言った。之は主として士族仲間の通用語であったが、此の「お前、あし」と呼ぶ仲間を維新前には「五分出合」と称してゐた。相互対等の意味であらう。


正岡子規も秋山真之も松山藩の士族階級の出身。維新前からの士族のならいで、「お前」「あし」と呼び合うのは「五分出合」の親友であることを意味していた。句はそのことをあらわしたものであろう。句の作者、酒井黙禅は福岡県の生まれ。松山赤十字病院の院長を長くつとめた。俳句では虚子の門下。伊予鉄梅津寺駅近くの丘にたつ秋山真之の銅像の傍らに「梅が香や~」の句碑がある。
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秋山真之の銅像

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酒井黙禅「梅が香やおまへとあしの子規真之」の句碑

[高浜虚子の『漱石氏と余』によると、子規・漱石は「君」「僕」と呼び合っていたようである。]

【参考文献】
秋山好古大将伝記刊行会(代表者桜井真清)『秋山好古』1936年11月
高浜虚子『回想 子規・漱石』岩波文庫 2002年8月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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