「伊予鉄道唱歌」

「伊予鉄道唱歌」(全25番)―作詞 大和田建樹[注]、作曲 田村虎蔵。伊予鉄道創業20周年の明治41年(1908)発表。歌詞の1番は「名も常磐なる松山の 市街を中に取り巻きて 葛の如く縦横に 蔓さし延ばす伊予鉄道」。今でも伊予鉄の行事などでは1・2・6番がうたわれるらしい。

実はこの「伊予鉄道唱歌」ができる以前に、尚文会というところの名で「地理教育 伊予鉄道唱歌」というのが作られていた。伊予鉄沿線の地理を学習するために作られたものらしく、明治33年(1900)11月、松山の向井湊居堂より一書として刊行されている。作詞者は景浦稚桃(直孝)と田中雁木(好賢)。この二人は以前のブログ記事(2009年11月18日2010年2月26日)でも紹介した「愛媛唱歌」の作詞者でもある。「地理教育 伊予鉄道唱歌」は全43番、歌詞の1番は「霞める浪路けやぶりて 今治いでし我が船は 高浜瀬戸を後にして 錨をおろす三津が浜」。その全文は近代デジタルライブラリーで閲覧することができる。

[注]-大和田建樹(1857-1910)は「汽笛一声新橋を~」の「鉄道唱歌」の作詞者。宇和島出身。

【典拠文献・参考文献】
尚文会『地理教育 伊予鉄道唱歌』向井湊居堂 1900年11月(近代デジタルライブラリー)
景浦勉「二つの伊予鉄道唱歌」(「いよてつ」No.182 1980年6月)

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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