子規、歳末の句

子規、歳末の句。

①行く年を故郷人(ふるさとびと)と酌みかはす
②掛乞(かけごひ)の大街道となりにけり
③たらちねのあればぞ悲し年の暮
④世の中やこんな事して年の行く
⑤思ふこと今年も暮れてしまひけり
⑥行く年や茶番に似たる人のさま
⑦行く年を母すこやかに我病めり
⑧行く年の我いまだ老いず書を読まん
⑨面白い事にもあはず年暮るゝ
⑩占ひのつひにあたらで歳暮れぬ
⑪来年はよき句つくらんとぞ思ふ
⑫人間を笑ふが如し年の暮


①②は明治25年の句。①の前書きには「松山会」、②の前書きには「松山」とある。②の「掛乞」は掛売りの代金の集金人。「大街道」は松山中心部の繁華街。年末に掛乞の往来が激しいことを詠んだ句。③④は明治26年の句。③の「たらちね」は母の意。⑤⑥は明治28年の句。⑦⑧⑨は明治29年の句。⑩は明治30年の句。⑪は明治30年12月23日付の伊藤半次郎宛書簡に記されている句。⑫は明治31年の句。⑪以外は『寒山落木』収録句。

【典拠文献】
『子規全集』第1巻(俳句1)講談社 1975年12月
『子規全集』第2巻(俳句2)講談社 1975年6月
『子規全集』第3巻(俳句3)講談社 1977年11月

にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村


テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QRコード