子規「稲刈りて」の句

稲刈りてにぶくなりたる螽(いなご)かな


子規、明治29年(1896)秋の句。子規の高弟、高浜虚子は掲句について、「子規はよく稲の中道を散歩して螽を研究したことがあった。そうして稲を刈ってしまう頃になると、螽は大変弱ってしまって以前のように活溌に跳ね飛ばず、人の来るのにもようやく飛び逃げるという風に、大変にぶくなる事を発見して、この句を作ったのである。この句の如きは長い日数の研究を経て出来た写生句である」(『俳句はかく解しかく味う』)と述べている。

稲刈の時期は9月から10月の半ばにかけてであろうか。稲の収穫期=秋だが、山本健吉によると、「古代の考え方では、稲の刈り上げの前夜までが秋で、刈上げの夜は冬である」という。

【典拠文献・参考文献】
高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』岩波文庫 1989年10月
高浜虚子選『子規句集』岩波文庫 1993年4月
山本健吉『鑑賞俳句歳時記』文藝春秋 1997年4月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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