子規「やゝ寒み~」の句

やゝ寒みちりけ打たする温泉(いでゆ)


子規、明治29年の句。「やや寒」は秋の季語、晩秋の次第につのってくる寒さをいう。「み」は原因・理由(「~ので」の意)を表すものであろう。「ちりけ」という言葉はこの句に接するまで、知らなかった。「灸点の名。項(うなじ)の下、両肩の中央にあたるところ」と辞書にはある。温泉の湯釜から注ぎ出る湯に、その灸点を打たせているということであろう。明治29年の2月頃から、子規は左腰の痛みがひどく、臥褥のままの状態となるから、この句などは頭の中のイメージの喚起だけで詠まれたものと思われる。

【典拠文献】
高浜虚子選『子規句集』岩波文庫 1993年4月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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