東雲神社の石段

  東雲神社
社壇百級秋の空へと上る人


正岡子規、明治28年(1895)の句。「社壇」は社殿に同じ。「百級」は東雲神社(松山市丸之内)の石段を指して言ったものであろう。同神社の石段はおよそ200段、天保年間(1830-1844)に造られたもので、「今だったらとてもできない」(池田洋三『わすれかけの街』)という。

建築家の芦原義信はその著『街並みの美学』の中で、「神社の石段が急で段数も多く、領域的に区分して何事がおわしますのか下から判断できないようにして神社の森厳さを演出していることは、われわれの日常の経験するところである」と言っている。神社の高い石段は、日常的生活空間と宗教的神聖空間とを領域的に区分するもの、あるいは両空間を結びつけるものといえるであろうか。

【典拠文献・参考文献】
芦原義信『街並みの美学』岩波書店 1979年2月
高浜虚子選『子規句集』岩波文庫 1993年4月
池田洋三『わすれかけの街 松山戦前・戦後』愛媛新聞社 2002年6月

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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