子規「あつさ」の句

正岡子規「あつさ」を詠んだ句
明治26年

あら壁に西日のほてるあつさかな
熱さ哉八百八町家ばかり
  病中
ぐるりからいとしがらるゝ熱さ哉
犬の子の草に寐(い)ねたる熱さ哉
やるせなき夕立前のあつさ哉
腹痛や寐られぬ夜半の熱さ哉
裸身の壁にひつゝくあつさ哉
上野から見下す町のあつさ哉
さはるもの蒲団木枕皆あつし
たゞあつし起てもゐてもころんでも
  病中
猶熱し骨と皮とになりてさへ


明治28年

さまざまに工夫して見る暑さ哉
いらいらと暑しや雨のむらかわき
馬の息人の息市の暑さ哉
  病後
なまじひに生き残りたる暑哉


明治29年

今年はと毎年いふてさて熱し
夜明から熱いことかな蝉の声


明治30年

  病中
この熱さある時死ぬと思ひけり



【典拠文献】
『子規全集』第1巻(俳句1)講談社 1975年12月
『子規全集』第2巻(俳句2)講談社 1975年6月
『子規全集』第3巻(俳句3)講談社 1977年11月

にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村




テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QRコード