三津厳島神社「桜塚」-芭蕉の句

木のもとに汁も鱠も桜かな


三津厳島神社にある「桜塚」(当ブログ本年3月17日記事参照)には、樗堂の句とともに上記、芭蕉の句が刻まれている。高浜虚子(1874-1959)の著『俳句はかく解しかく味う』によると、この句は「桜の木の下に花見客が陣取っていて、そこには鍋に入れた汁もあり、鉢に入れた鱠(なます)もあるが、いずれも落花が降りかかっている」という意。「景色そのままを描いた適例として見るべきもの」で、「咲き乱れた桜花の下に狼藉たる落花を冠(かぶ)って人も打ち興じている様が想像される」と虚子は評している。俳句に造詣の深かった国文学者小西甚一(1915-2007)は「(芭蕉が)意識的に「かるみ」をめざした作として、この花見の句は、重要な意味をもつ」とその著『俳句の世界』の中で述べている。

【参考文献】
高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』岩波文庫 1989年10月
小西甚一『俳句の世界』講談社学術文庫 1995年1月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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