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「つくし」 -方言では「ほうしこ」

つくしは杉菜(羊歯植物の一種)の胞子茎。正岡子規が「松山語にて土筆(つくし)をほうしこといひ杉菜をとなといふ」(明治29年の句「杉原やほうしこ抜けばとなゝがら」の前書き)といっているように、松山地方の方言では、つくしを「ほうしこ」という。子規は「つくしほど食ふてうまきはなくつくしとりほどして面白きはなし」(明治35年4月4日「日本」発表の短歌の詞書)といっているから、つくしを食べるのもつくし摘みをするのも好きだった。

くれなゐの梅ちるなへに故郷(ふるさと)につくしつみにし春し思ほゆ
つくづくしつみて帰りぬ煮てやくはんひしほと酢とにひでてや食はん
つくづくし長き短きそれもかも老いし老いざる何もかもうまき
つくづくし故郷の野につみし事を思ひいでけり異国(ことぐに)にして


いずれも明治35年、子規死去の年の歌である。「~なへに」は「~と共に」「~につれて」の意。「つくづくし」はつくしの異称。「くれなゐの~」の歌は子規の旧邸跡、中の川通りの緑地帯にその碑がある。

つくしの方言「ほうしこ」は「法師子」(法師は僧の意)で「小僧っ子」「男の子」「坊や」という意味であろう。

【典拠文献】
『子規全集』第2巻(俳句2) 講談社 1975年6月
『子規全集』第6巻(短歌 歌会稿) 講談社1977年5月

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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