樗堂「初桜」の句

初ざくら花の世の中よかりけり


栗田樗堂(ちょどう 1749-1814)の句。句意は平明で説明を要しない。三津(神田町)厳島神社の境内摂社天満宮のかたわらにこの句の碑がある。芭蕉の句(元禄3年〈1690〉花見の句)とともに刻まれたもので、碑には次のようにある。

紗空楽都閑
木のもとに汁も鱠もさくら哉 芭蕉
はつさくら華の世の中よかりけり 樗堂
文化十二年乙亥三月


「紗空楽都閑」は「さくらづか(桜塚)」、「文化十二年」は1815年である。同年は樗堂死去の翌年にあたるから、この句碑は樗堂一周忌の追善のために建てられたものと思われる。建立者はおそらく松田三千雄(森元四郎の説)。松田三千雄(信順・浩斎・渙卿・寒桃 1785-1842)は三津の豪商唐津屋の当主で、九霞楼主人、樗堂にとっては孫娘の婿にあたる人物である(三津洲先町にあった松田家の別邸を九霞楼と命名したのは樗堂である。九霞楼については当ブログ2009年12月2日、12月24日記事参照)。

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厳島神社 樗堂の句碑

【参考文献】
森元四郎『椿守り-森元四郎著作集』 2003年12月

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テーマ : 歴史
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