「受領は伊予守…」

『枕草子』(三巻本二類)に、「受領は伊予守、紀伊守、和泉守、大和守」という一段がある。「受領」は国司として任国を支配経営する者。受領になると莫大な収入が得られたので、任官を望む者は多くいた。当時の地方制度では、諸国は「大国」「上国」「中国」「下国」という四段階に等級分けされており、伊予国は「上国」という位置づけであったが、『枕草子』では受領の代表格筆頭として伊予守が挙げられている(紀伊=上国、和泉=下国、大和=大国)。伊予国は瀬戸内交通の要衝で、受領としての実入りは多い。そうしたことがこの『枕草子』の一段に反映しているのであろうか。

【典拠文献・参考文献】
渡辺実校注『新日本古典文学大系25 枕草子』岩波書店 1991年1月
本郷恵子『日本の歴史6 京・鎌倉ふたつの王権』小学館 2008年5月

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テーマ : 歴史
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