正岡子規「洋犬説」

昨日の洋犬の記事とつながりがあるわけではないのだが、子規、少年時代の作文に「洋犬説」というのがあるので下に示しておこう。数え年12歳のときに書かれたもので、下がその全文である。

洋犬説
抑犬ハ獣中ノ長ニシテ、人ノ為ス能ハザル所亦能ク之ヲ為ス。吾請フ其略ヲ示サン。夫レ和犬ハ只山獵ノ助トナリ、夜盗ヲ警シムルノ功アルノミ。然レドモ、洋犬ハ人ノ水中ニ溺ルヽヲ救ヒ、或ハ寒国ニ於テハ旅人ノ大雪ニ埋没スルヲ助ケ、或ハ之ヲ使役シテ、橇ヲ挽キ、書ヲ致ス等、枚挙スルニ遑アラズ。是ヲ以テ之ヲ観レバ、洋犬ノ和犬ニ勝ル幾何ゾ。洋犬ノ功亦大ナル哉。


洋犬の和犬に対する優越を説いた論旨明快の作文。西洋先進国のものをよしとする文明開化の時代の反映が、地方の一少年の書いたこんな作文にも認められる。

「洋犬説」は子規、少年時代の自作文集である「自笑文草」所収。この文集に収められた「贈柑子文」「洋犬説」の二編が現存する子規の最初の作文であるらしい。

【参考文献】
『子規全集 第九巻 初期文集』講談社 1977年9月

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テーマ : 歴史上の人物
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