新年の御慶

梅提()げて新年の御慶(ぎょけい)申しけり


子規、明治28年(1895)の新年の句。子規の高祖父(曾祖父の父)正岡一甫の次のようなエピソードを念頭に詠まれたものであろうか。

翁(注-正岡一甫)が正月礼にまわる時には必ず一枝の寒梅を袖にして「のどかな春でございます」といい給いしとか。(子規『筆まかせ』第一編「玄祖父」)


一甫は松山藩のお茶坊主を務めた人で、風雅を愛する洒脱な人であった。次のような洒落たエピソードもある。

曾て五右衛門風呂を木炭にてわかし、その湯に入りて「薪にてわかせしとは入り心地が違う」といい給いしと。(同上)


子規の精神的なルーツはこの一甫であったかもしれない。

【参考文献】
『子規全集 第二巻 俳句二』講談社 1975年6月
『子規全集 第十巻 初期随筆』講談社 1975年5月

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テーマ : 歴史上の人物
ジャンル : 学問・文化・芸術

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