三津の「デビラ街道」

『暗夜行路』(志賀直哉)の尾道を舞台とした一段に次のような記述。

外から声をかけて、隣りの婆さんが恐る恐る障子を開けた。夕食の飯を持ってきたのである。そして彼が何も菜(さい)の支度をしてないのを見ると、
「でべらないと焼きやんしょうかの」といった。


ここに出る「デベラ」というのは当地方でいう「デビラ」のことであろう。「デビラ」は瀬戸内でとれるカレイの一種。開いたものを何日か天日干しにし、軽く焼いて食べる。酒の肴には最適の珍味。

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三津1丁目の北端、内港沿いの通り。冬になると、この辺りで「デビラ」を干す光景が見られたので、「デビラ街道」と呼ばれていた。

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その「デビラ街道」よりの眺め。興居島の小富士(中央)、港山(右)。

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港山-戦国時代には「湊山城」(→過去記事)という名の城砦があった。当時よりこの地に港があったことはその名称からも窺える。

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港山・「デビラ街道」。

【参考文献】
『現代日本文学館13 志賀直哉』文藝春秋 1966年11月

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テーマ : 日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

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