古典にみえる月-不吉なものとしての月

今いと疾()く参り来む。ひとり月な見たまひそ。(そのうちすぐにもお側に帰って来ましょう。おひとりで月をご覧になってはいけませんよ。)

今は入()らせたまひね。月見るは忌みはべるものを。(もう奥へお入りになってください。月を見るのはいけないこととされておりますのに。)


『源氏物語』「宿木」の巻に上記の文。平安時代、女性が一人で月を見るのは忌むべきこととされていたらしく、『竹取物語』にも「月の顔見るは忌むことと制しけれども」云々の文がある。月はその美しさをめでるもの、だがある一面では、忌むべき不吉なものでもあったようである。

【参考文献】
石田穣二・清水好子校注『源氏物語(七)』新潮社 1983年11月

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テーマ : 文学・小説
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