明治32年7月6日、梅津寺海水浴場開設

明治32年(1899)7月6日 伊予鉄道梅津寺臨時停車場開場、海水浴場開設。


『松山市史料集』第13巻の年表に上記の項目。115年前の今日、伊予鉄道梅津寺臨時停車場が開設され、同社管理の梅津寺海水浴場が正式にオープンした。明治37年発行の高浜清(虚子)『松山道後案内』には、当時のこの海水浴場のようすを窺わせる次のような記述がある。

【梅津寺臨時停車場】 梅津寺の浜は高浜の南五丁の処にある。前にひろびろとした海をひかえて一帯の松林の陰に一宇の古寺がある。浪はすぐ前の平砂に打ちよせて白帆は手に取るごとく見える。平生はここへは停車せんのであるが、毎年海水浴の時候には臨時に停車場を設けて、殊に汽車の割引切符を発売し、臨時列車を増発するために、無数の海水浴客はこの寺に集まるのである。この頃は寺ばかりでは狭隘を感ずるので砂原に多くの休憩所もでき、無料で休憩することになっている。また松原の中に種々な運動の器具も備えつけてある。海は非常に遠浅で最も海水浴場たるに適して居る。(中略)毎年旧七月十八日に流灯施餓鬼を行う。春はまた汐干狩の人が群集する。


当時、砂浜近くにあった黄檗宗梅津寺は海水浴客の休憩所代わりとなっていた。伊予鉄道は臨時列車を増発、多くの人出で賑わっていたことが窺われる(寺が高台の現在地に移転したのは昭和13年。海水浴場の拡張のためだった)。

昭和40年代、梅津寺海水浴場には年間約30万人もの人出があったが、その後、市内プール施設の拡充などもあって客足は減少。平成21年6月には、長年管理してきた伊予鉄道も海水浴場としての業務を休止すると発表した。今は夏場になっても訪れる人のほとんどいないただの砂浜である。

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上の画像の左は伊予鉄道梅津寺駅。

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この辺りに海水浴客のための納涼台があったように思う。

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【参考文献】
高浜清(虚子)『松山道後案内 附伊予鉄道の栞』俳書堂 1904年5月(1983年4月復刻)
『松山市史料集』第13巻 松山市役所 1988年4月

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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