黄檗式の大伽藍「松山に過ぎたるもの」といわれた「千秋寺」

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松山市御幸1丁目の千秋寺。禅宗の一系統の黄檗宗の寺である。貞享4年(1687)、松山藩主松平定直によって創建。即非(中国僧)が開山とされるが、名目的な勧請開山で、事実上の開山は大休であるといわれる。この大休住持の元禄年間に黄檗式の20余棟からなる大伽藍が完成、「松山に過ぎたるもの」と称された。寺はのちに衰微、堂宇も多く失われ、往時の面影を留めない。

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千秋寺の総門。即非の書といわれる「海南宝窟」の扁額が掲げられている。

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境内には「山本や寺ハ黄檗杉ハ秋」「画をかきし僧今あらず寺の秋」の子規句碑がある。「山本」は山(御幸寺山)のふもと。寺には有名な杉並木があったため、「杉ハ秋」と詠まれた。「画をかきし僧」は千秋寺第18代住持・周道(明治17年、64歳歿)。周道は南画に巧みで、子規の祖父・大原観山との合作もあるという。明治28年(1895)9月21日、子規が中村愛松、柳原極堂、大島梅屋と共に城北方面を散策したときにこれらの句が詠まれた。

市内梅津寺町のあの梅津寺も黄檗宗の寺。梅津寺は千秋寺第4代住持・雪广(せっけん 中国僧)の隠居の寺として建てられた。

【参考文献】
愛媛県史編纂委員会編『愛媛県史 学問・宗教』1985年3月
『愛媛県百科大事典(下)』(二神瑞晋執筆「千秋寺」の項)愛媛新聞社 1985年6月
松山市教育委員会(編著)『俳句の里 松山』子規記念博物館 2013年3月

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テーマ : 日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

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