漱石、好古も通った道後温泉

松山中学在職時代の夏目漱石は毎日、道後温泉に通っていた。

あんないゝ先生が松山なぞへ来たのは、道後の温泉がある故、保養旁々(かたがた)教鞭をとるに過ぎまいなぞと云はれてゐた。事実先生は、毎日半里(注-約2キロメートル)の温泉まで通ったものである。(真鍋嘉一郎「夏目先生の追憶」)


北予中学校長時代の秋山好古も道後温泉に行くのを日課としていたという。

翁(注-秋山好古)に対し何人も常に関心せしはその健康である。何と言っても高齢である。(中略)然るに校長先生の職務には余りに恪勤精励を極めたるを以て、これがためその病勢を増進することなきや、その健康の衰退することなきやは何れも気遣った処である。然るに翁は学校の帰途必ず道後の温泉に入浴し、一日も欠くる処なく、極めて規則正しき年月を送られたのである。霊泉果して効験ありしか翁の病気は、年と共に次第に癒へてその健康少しも変る処なきを得たのは誠に喜ばしい限りであった。(井上要『北豫中学・松山高商楽屋ばなし』二二「松山に於ける私人秋山翁」)



▼ 道後温泉本館
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▼ 道後温泉駅前の「坊っちゃん列車」
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【参考文献】
井上要『北豫中学・松山高商楽屋ばなし』(編集兼発行人・岡田栄資)1933年11月
『漱石全集』別巻 岩波書店 1996年2月

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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