西山

正岡子規の「東京松山比較表」(『筆まかせ』第一編「松山会」)に

御殿山 西山

とある松山の西山は別名、花見山、江戸山、大峰ヶ台、現在「松山総合公園」となっている山である。

中世、この山の頂上には城郭(花見山城)があった。河野氏の家臣久枝氏が城主であったという。

江戸時代、松山で花見ができる場所といえば、この山ぐらいだったらしい。

藩地の城下の地面は砂地で、植物に不適当であって、殊に桜の如きは育ちにくいので、城下では一本の桜も珍重する。花見といえば、城下を十町ほど離れた所に江戸山というのがあって、そこに五、六本の桜があるのを大騒ぎで見に行くのである。私もそこへ花見に行った。そこには山内神社といって、享保年間に私の藩で御家騒動のあった時、忠義のために割腹した者(注-山内与右衛門久元)を、三代前の文武を奨励した君侯(注-松平定通)の時、特に神として祭られた、その社がある。花見はこの社の参詣をかねていたものである。(内藤鳴雪『鳴雪自叙伝』四)



▼ 西山(松山総合公園)
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山頂の広場(標高126m)にはヨーロッパの古城風の(松山の景観とは調和しない)展望塔がある。

【参考文献】
『子規全集』第10巻(初期随筆)講談社 1975年5月
大石慎三郎監修『日本歴史地理大系39愛媛県の地名』平凡社 1980年11月
内藤鳴雪『鳴雪自叙伝』岩波文庫 2002年7月

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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