正岡子規「登大洲城」

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正岡子規、明治15年(1882)作の漢詩「登大洲城」。

登大洲城(大洲城に登る)
遺跡空荒棘(遺跡 空しく荒棘)
回頭感慨多(頭を回らせば感慨多し)
人家遥帯野(人家 遥かに野を帯び)
城郭直臨河(城郭 直ちに河に臨む)
雲外聳松柏(雲外 松柏聳え)
溝中満芰荷(溝中 芰荷満てり)
俯看急灘上(俯して看る 急灘の上)
小艇載薪過(小艇 薪を載せて過ぐ)


明治15年、数え年16歳の子規は大洲地方を旅した。

明治十五年には大洲地方へ行き四五泊して帰りたり。(正岡子規「水戸紀行」)


詩中に「芰荷」(「芰」=「ひし」、「荷」=「はす」)の語が見えるから季節は夏であったろう。大洲は松山から約40kmの地。鉄道のない時代だったから、徒歩旅行である。「余は生れてより身体弱く外出は一切嫌ひにて只部屋の内にのみ閉ぢこもり…」(「水戸紀行」)と言う子規にとっては、前年の久万山岩屋寺旅行につづく大冒険であった。

【参考文献】
『子規全集』第8巻(漢詩 新体詩)講談社 1976年7月
『子規全集』第13巻(小説 紀行)講談社 1976年9月

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