大洲-伊予の小京都

DSCF5122_convert_20130608160854.jpg

DSCF5142_convert_20130608160938.jpg

DSCF5145_convert_20130608161022.jpg

DSCF5188_convert_20130608161109.jpg

昔から小京都と呼ばれ、古典的な匂ひのある城下町。……千古斧鉞を加へざる山容に抱かれ、之を貫く碧水万里の肱川あり。其流域の大盆地が大洲である。水郷の大洲とも言はれ神秘境の大洲とも称されてゐる。(『観光の愛媛』)


大洲は伊予の京都とまで称せらるゝ程の勝地……(柳原極堂『友人子規』)


この間、伊予の大洲へ行った人が、名産の干鮎を送ってくれた。
それで、大洲のことを、思い出すのだが、あんな美しい町も、日本に少ないだろう。私の好きな町は、長州の萩、飛騨の高山、そして伊予の大洲だが、大洲に一番なじみが深い。

この城下町の古い町家街が、非常に美しい。建築がいいし、看板やノレンや日よけの色やデザインが、京都の洗練と、飛騨高山の素朴とを、合せ持ってる。よくこれだけ古い美しさが、残ったものと、感心させられる。そうした美しさをパリのモンマルトルにしても、飛騨の高山にしても、売りものにする観があるが、ここではそんな気配はない。
この町は毎日午(ひる)近くまで霧が深く、そのせいか、四国としては女の肌が白く、男性も平和的で、風俗人情が優美である。あの付近でも、大洲の人は優しいということになっている。静かで、小ぢんまりと、まとまった町で、海に遠くなく、魚や海草もうまい。隠栖の地として、私はここをねらってた。(獅子文六「大洲の殿様ともう一人」)



【参考文献】
『観光の愛媛』愛媛県観光協会 1940年1月
柳原極堂『友人子規』前田出版社 1943年2月
『獅子文六全集』別巻 朝日新聞社 1970年9月

にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 愛媛県情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 四国ブログ 松山情報へ
にほんブログ村

テーマ : 日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
QRコード
QRコード