石鎚山

▼ 石鎚山(標高1982m)。後方の雪をいただいている山が石鎚山である。
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石鎚山は西日本の最高峰。古くから山岳信仰のあった山で、弘法大師空海もここで修行をした。

石土毘古(いしづちひこ)神という神様の名前は、明治維新のときにつくったのです。もとは「石槌神」といった。この名前は『日本霊異記』(下巻第三十九)に出ています。
石鎚というのはいったいどういう意味かというと、ツチのチというのは霊魂のことです。(中略)イシヅチといえば石の霊です。(中略)
石鎚山は弥山と天狗岳が頂上にありますが、ほとんど木一本生えない大巌峰です。したがってその石に霊が籠っていると考えたのです。(中略)
この石鎚信仰というのはじつに飛鳥時代まで遡り得る。山岳信仰としてこんなに古くまで遡り得るのは珍しいことです。(中略)
空海が青年時代にここへ登った。これは歴史事実と考えていいと思われます。空海の自叙伝『三教指帰』の下巻にはっきり出ています。(五来重『山の宗教-修験道講義』)


空海の『三教指帰』下巻には「或跨石峯以絶粮轗軻(或るときは石峯に跨って以て粮を絶って轗軻たり)」とあり、その「石峯」の語に「伊志都知能太気」の自注がある。「伊志都知能太気」は「いしづちのたけ(石鎚の岳)」と読めるから、空海が石鎚山で修行をしたのは確実であるといわれる。

【参考文献】
渡邊照宏・宮坂宥勝校注『日本古典文学大系71 三教指帰 性霊集』岩波書店 1965年11月
五来重『山の宗教-修験道講義』角川選書 1991年12月

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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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