大原観山「興居島」を詠んだ漢詩

正岡子規の外祖父、大原観山の漢詩「高浜至三津途上望母居島」

高浜至三津途上望母居島
 島形似富岳人呼称伊豫小富士
孤嶼崚嶒聳碧湾
螺髻依稀烟霧間
恰似薩陀嶺頭路
客装衝雨望芙山

高浜より三津に至る途上母居島を望む
 島の形 富岳に似たれば人呼びて伊豫の小富士と称す
孤嶼(こしょ)崚嶒(りょうそう)として碧湾(へきわん)に聳ゆ
螺髻(らけい)依稀(いき)たり 烟霧の間
恰(あた)かも似たり 薩陀嶺頭の路
客装 雨を衝いて芙山(ふざん)を望みしに


「母居島」は興居島。『予章記』などでは、和気姫の第三子小千御子(おちみこ)が母の居る島の意で母居島と呼んだのが、のちに興居島と改まったという。「富岳」は富士山。「伊豫小富士」は興居島の南にある標高282mの山。「孤嶼」は一つの島。「崚嶒」は山の尾根がくっきりとめだつさま。「螺髻」は青々とした山の形容。「依稀」はかすかでぼんやりしているさま。「薩陀嶺」は静岡県興津の東の峠。富士山展望で知られる。「客装」は旅行の服装。「芙山」は富士山。

▼ 興居島
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【典拠文献・参考文献】
『蕉鹿窩遺稿』愛媛文化叢書刊行会 1982年6月
石丸和雄訳注・和田茂樹解説『蕉鹿窩遺稿 解説編』愛媛文化叢書刊行会 1982年6月

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