「にわか雨」「驟雨」「肘笠雨」

「にわか雨」-漢語では「驟雨」であろうか。「驟」は「はやい。かけ足で、物事のテンポが急であるさま」。『源氏物語』では、にわか雨のことを「肘笠雨(ひぢかさあめ)」といっている。

肘笠雨とか降りきて、いとあわたたしければ、みな帰りたまはむとするに、笠も取りあへず。〈肘笠雨とかいうものが降ってきて、とてもじっとしていられないので、皆お帰りになろうとしても、笠をさす暇もない。〉(『源氏物語』「須磨」)


「肘笠雨」は、肘(ひじ)を頭の上にかざして笠のかわりとする以外にしのぎようがない雨という意。にわか雨に遭遇した人のさまをとらえたおもしろい言葉である。

【典拠文献・参考文献】
石田穣二・清水好子校注『源氏物語 二』新潮日本古典文学集成 1977年7月

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テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

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