瀬戸内海の象化石

▼ 松山沖の小市島
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1957年、小市島の北方水深約100mの海底からナウマン象の左上腕骨の化石が地元漁師の網にかかって引きあげられた。瀬戸内の海底からナウマン象の化石……だが、それはさほど珍しいことではない。『愛媛県百科大事典』「ナウマン象」の項目には、「本県からは陸上ではあまり発見されていないが、松山付近の瀬戸内海からは多くの耳や歯が漁業の網にかかって引きあげられている。これは強い潮流によって海底が掘られ、埋まっていた化石が洗い出されたものと考えられている」との記述。瀬戸内海では、備讃瀬戸や鳴門海峡の海底などからも夥しい数の象化石が発見されている。氷河期、現在の瀬戸内海の海底はほとんど陸化していて、象や水牛などの大型獣が棲息していた。瀬戸内の島々はそのころ平原に聳える山、今とはまったく違った光景がそこにはひろがっていた。

【参考文献】
『愛媛県百科大事典』下巻(速水倶子執筆「ナウマン象」の項目)愛媛新聞社 1985年6月
北川博直・瀬戸浩二・高橋啓一・沖村雄二「瀬戸内海西部諸島周辺海底から産出したナウマンゾウ化石」島根大学地球資源環境学研究報告25(2006年12月)

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