「庚申堂」

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勝岡八幡神社(松山市勝岡町)の参道沿いにある庚申堂。堂前の掲額には「縁結び」「安産」「商売繁盛」といったものから、ここに書くのも憚られるような露骨なものまで、さまざまな「御利益」が示し出されている。

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市内味酒町の集会所前にある庚申堂。

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正面扉の上部には「見ざる、言わざる、聞かざる」の「三猿」を彫った額。庚申信仰と猿との結びつきは、「庚申」の「申」が十二支の「さる」であるからともいう。

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テーマ : 歴史
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『暗夜行路』の「電気がきた」の記述

志賀直哉の『暗夜行路』――大正の初期頃のことが描かれているこの小説に、当時の生活の一端が記された次のような一節。

また霧のような雨が降り出した。二人は将棋をさした。そして五六度さして、もう疲れ、盤の上も薄暗く、少し不愉快になった時に電気がきた。


一般家庭に電気が普及しはじめたこの時代、電気の供給は夕方一定の時刻になってからだったので、上のように記述されている。

電気を供給する電力会社は、この小説では「電灯会社」と表記。

支度は早かった。隣りの老夫婦も手伝って一時間たらずですべては片付いてしまた。婆さんは荷造りを手伝い、爺さんは電灯会社や瓦斯(ガス)会社などの払いに廻った。


「東京電灯株式会社」のように、「電灯会社」と名のる電力会社も当時はあった。家庭での電気の用途が電灯だけの時代だったので、この名称でも差し支えなかったのだろう。

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〔志賀直哉〕

【参考文献】
『現代日本文学館13 志賀直哉』文藝春秋 1966年11月

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テーマ : 歴史
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古典にみえる月-「カインとその茨」

けれどもさあ、ここを去ろう。すでにカインとその茨は両半球の
境をつかみ、セビリアに寄せる
波に触れているのだから。


ダンテ(1265-1321)の『神曲』「地獄篇」第二十歌の一節。「カインとその茨」とあるのは月のこと。中世のイタリアでは、月の斑点の模様は、茨を背負わされているカインの姿と見られていた。『聖書』の「創世記」の物語では、カインはアダムとエバの息子。弟のアベルを殺害し、神より呪われるものとなった。そのカインが弟殺しの罰として茨を背負わされた姿となっているのが月の模様であると中世のイタリア人は見ていたのである。『神曲』の上の一節は注の助けがなければ文意が把捉しがたいが、「カインとその茨」である月が西の水平線に沈みかけているという意であるらしい。

【参考文献】
ダンテ・アリギエリ 原基晶訳『神曲 地獄篇』講談社学術文庫 2014年6月

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テーマ : 文学・小説
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古典にみえる月-「若返りの水」

天橋(あまはし)も 長くもがも 高山も 高くもがも 月読(つくよみ)の 持てるをち水 い取り来て 君に奉(まつ)りて をち得てしかも


『万葉集』巻13・3245の長歌。「月読」は月の神。「をち水」は若返りの水(「をつ」=若々しい活力がもどる、生命が若返る)。月の神が持っている「をち水」を取って来て、君に奉り若返ってほしいものだと詠んだ歌。月は欠けてもまた満ちることから、古代人は月に若返りの不死の霊水があると考えていたようである。

【参考文献】
佐竹昭広・山田英雄・工藤力男・大谷雅夫・山崎福之校注『万葉集(四)』岩波文庫 2014年8月

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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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「茅の輪」

六月晦日は「夏越の祓え」。この日、「茅の輪」をくぐると災厄を免れるといわれ、各地の神社では「茅の輪くぐり」がおこなわれる。三津厳島神社の神門にも「茅の輪」(下の画像)。

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『備後国風土記』逸文には「茅の輪」を腰に着けると疾気を免れるという記述。「茅の輪」には呪力のようなものがあると古くより考えられていたようである。

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